ポジティブ心理療法の理論や技術を,実際に,クライアントに利用したいと思っている対人援助職者,その考え方を参考にして組織開発に応用したいと思っているコーチや経営者に対して,基礎講座・全12回を開催することになりました。
特に,ストレングス,ポジティブ心理学,ウェルビーイングに興味関心のあるコーチ,デイケアやリワーク等でストレングスやリカバリーの視点からポジティブ心理学を取り入れている心理士,ポジティブ心理学や健康経営の視点を組織開発に取り入れたい人事の方々,経営者などにお勧めです。
全12回の基礎講座では,以下にあるポジティブ心理学のテーマを一つずつ取り上げて,理論や研究成果を解説し,アセスメントやエクササイズを概説していきます。
1)フロー(仕事に対して楽しさを見出せるようになること)
2)強み・ストレングス(部下の強みを発見し、活かすことで組織全体のパフォーマンスが向上すること)
3)レジリエンス(仕事上、失敗やミスなど、困難状況でも乗り越えることができるようになること)
4)マインドフルネス(目の前のことに専心し、価値判断することなく、あるがままの状態を見つめられるようになること)
5)自分らしさ(仕事上、自分らしいと感じられるのはまさに天職ですが、自分の「したい」「やりたい」を仕事上で実現できること)
6)ポジティブ感情(組織の中で、ポジティブ感情が多ければ、立ち直りも早く、パフォーマンスも高くなること)
7)勇気・カレッジ(仕事上、困難状況に飛び込み、失敗や不安を恐れずに立ち向かっていけるようになること)
8)楽観性・ホープ(物事を楽観的に捉えたり、希望・ホープを見出すことで、停滞している状況でも諦めなくなること)
9)粘り強さ・グリッド(物事に対して粘り強く、諦めずに、根気強く取り組めるようになること)
10)セルフ・コンパッション(自分に対してやさしさを向けて、本当の自分の気持ちに素直になること)
11)感謝(まわりや物事に感謝できるようになること)
12)創造性・クリエイティビィティ(画期的な方法や新しい価値を発見したり、仕事上で工夫できるようになること)
13)リーダーシップ(組織やチームを自分のスタイルで率いることができるようになること)
14)つながり・コミュニケーション(仕事上では、ネットワークやコミュニケーションが欠かせません。これをうまく使えるようになること)
15)弱みの受容(弱みや失敗を受け入れることで、上司や同僚に相談しやすくなり、受容的な環境になること)
上の1)~15)の側面は、すべてトレーニング(学習)することができる側面となっております。
上記のポイントをしっかりと実践し,育むことができさえすれば,個人のウェルビーイングを増しますし,エネルギーや活気に満ち溢れるチームや組織になっていくことでしょう。
次のコースは、2024年2月~4月の金曜19時~21時(2期)の受講者を募集しております。
★2022年5月期(1期)のコースの日程は?NEW!!
Week 1: 5 / 6(金) 19:00~21:00
Week 2: 5 /13(金) 19:00~21:00
Week 3: 5/ 20(金) 19:00~21:00
Week 4: 5/ 27(金) 19:00~21:00
Week 5: 6/ 3(金) 19:00~21:00
Week 6: 6/ 10(金) 19:00~21:00
Week 7: 6/ 17(金) 19:00~21:00
Week 8: 6/ 24(金) 19:00~21:00
Week 9: 7/ 1(金)19:00~21:00
Week10: 7/ 8(金) 19:00~21:00
Week11: 7/ 15(金) 19:00~21:00
Week12: 7/ 22(金) 19:00~21:00
→申し込みは終了しました。2期のコースにお申込みください。
★2024年2月期(2期)のコースの日程は?NEW!!
Week 1: 2 / 2(金) 19:00~21:00
Week 2: 2 / 9(金) 19:00~21:00
Week 3: 2/ 16(金) 19:00~21:00
Week 4: 3/ 1(金) 19:00~21:00
Week 5: 3/ 8(金) 19:00~21:00
Week 6: 3/ 15(金) 19:00~21:00
Week 7: 3/ 22(金) 19:00~21:00
Week 8: 3/ 29(金) 19:00~21:00
Week 9: 4/ 5(金)19:00~21:00
Week10: 4/ 12(金) 19:00~21:00
Week11: 4/ 19(金) 19:00~21:00
Week12: 4/ 26(金) 19:00~21:00
→講師の都合により日程が変更されることがございます。
★コースの申し込み方法は?
本ホームページ内の「お問い合わせ」から、件名に「2024年2月期ポジティブ心理療法・基礎講座参加希望」と明記し、お名前とメールアドレス、メッセージを添えて、お申し込みください。
★ポジティブ心理療法とは?
アメリカのペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン博士(元APA学会長,元ポジティブ心理学会会長など)を中心に,トロント大学のテヤブ・ラシッド博士によって開発された心理療法です。
★このコースの目的は?
このアプローチを実際に用いるためには、まずは、ご自身による体験的な学習が必要になってきます。この基礎講座では、日常生活の中で、より積極的にポジティブな資質を育み、実践することを目的としたプログラムになります。
★このコースの参加条件とは?
ストレングス,ポジティブ心理学,ウェルビーイングに興味関心のあるコーチ,デイケアやリワーク等でストレングスやリカバリーの視点からポジティブ心理学を取り入れている心理士,ポジティブ心理学や健康経営の視点を組織開発に取り入れたい人事の方々,経営者などにお勧めです。
★プログラムの内容は?
Week 1:ポジティブ心理学の基礎理論,ホームワークの重要性,幸せ恐怖心性
Week 2:ポジティブ感情 ・・・ 怒り,不安,うつの感情に支配されずに,よりポジティブ感情を発生するには?
Week 3:フロー ・・・ 現在に集中することで生じるメリットは?
Week 4:感謝 ・・・ 感謝は道徳心の高い行為?感謝のメリットは?
Week 5:強み・弱み ・・・ あなたは弱みの改善派?強みの受容派?
Week 6:レジリエンス ・・・ 困難な状況に晒されたらどうする?困難な状況の乗り越え方
Week 7:勇気 ・・・ 勇気はどうしたら出るの?不安や恐怖の克服の仕方
Week 8:ホープ・楽観性,防衛的悲観主義 ・・・実は,悲観的でもいい,No Size fits Allの考え方。
Week 9:許し ・・・ 強い怒りのほぐし方
Week10:セルフ・コンパッション ・・・ 自己批判ではなく積極的に反省する仕方
Week11:謙虚さ ・・・ 謙虚であることのメリットは?
Week12:愛 ・・・ 愛のメリットは?
★コースの進め方は?
毎回120分のクラスで、チェックインを兼ねた宿題の振り返り、各テーマについてのレクチャーと対話、エクササイズの実践、次週までの宿題の共有という流れで行っています。クラスの中では、参加者同士のエクササイズの実践や対話などを実施しながら、お互いにポジティブ心理療法の実践を深めていきます。基本は、全12回の参加が必須となりますが、記録用としてセッション最中の様子を録画しておりますので、もし、欠席されても事後の学習は可能です。
★コースの参加の仕方は?
Zoom(https://zoom.us/jp-jp/meetings.html)を使用します。会議IDは、参加者に別途、お知らせいたします。
★コースの参加費用は?
4万4千円
★研修担当者の主要な書籍・論文一覧
『フロー体験の促進要因と肯定的機能に関する心理学的研究』(2014年、風間書房)
これは、ポジティブ心理学の提唱者の一人であるチクセントミハイの主要な理論であるフロー体験に関する15個の研究をまとめたものです。
大学生を対象に調査を実施したものですが、フロー体験が生じる活動に従事していると、目の前のさまざまなことにコミットする(積極的に生きる)ようになります。
実際に、研究15ではフロー体験を生じさせるプログラムに取り組んでもらい、その活動に対するモチベーションが高まり、抑うつや不安などのストレスを低める効果が見い出されました。
仕事中に、フロー体験を感じられないのは、さまざまな要因がありますが、実は、3人に1人は日常的に感じられないとされています。ただし、意識によってトレーニングすることができますし、環境を整えることによってフロー体験を生じさせることができます。